
初日からアウトラインのウォールへ順応!
前戦の鈴鹿ツインではレース車両でのウェット路面での練習が全くないまま予選に臨んだことで、他選手とのドリフト経験の絶対的な差が敗因となってしまった大湯選手。ですがその敗北から得たものは大きく、それを活かすためにも普段のシミュレータでの練習と並んで、多くのレースを抱える多忙なスケジュールの合間を縫ってマイカーを用いた実車での特訓もこなし、エビス西に挑みました。

チームカザマとしても大湯選手がなるべく本番機のGR86での走行経験を積めるよう、木曜日の朝の時点からフルメンバーでサポートする体制で準備を進めて参りました。そして不安定な天候が予想される週末でしたが木曜日は快晴。しかし、今大会に限らず残りのシーズンのためにもどこかのタイミングでウェット路面を走り込める機会が欲しい。そんなことを祈りながらも、大湯選手は快調な滑り出しを見せます。

幼少期からのレースキャリアにおいて初めてという『わざと壁に向かって走っていく』というドリフトならではの走り方にも「走行中もう少し狙って壁に寄せられる余裕もあった」と早くから順応して見せたのでした。

ドライの走りは上々の仕上がり
公式練習が始まる金曜日は終日晴れ予報。この日もウェット路面での練習ができないことが気がかりとなりましたが、それ以外は順調に練習走行を消化していく大湯選手。

壁への恐怖感は払拭し、多くの選手が課題とする1コーナーのアプローチを重点的に意識しながら練習を進めます。開幕戦で結果を残した富士とは全く異なる、ストレートからの飛び込みで減速しながらぴったりの飛距離と角度を目指し、そこからアクセルを踏みトラクションをかけ旋回していくというエビス西の攻略は一筋縄ではいかないものの、この日の練習走行終盤にはその糸口を見つけるまでに至っていました。

いよいよ予選当日となった土曜日を迎えるも、路面は引き続きドライコンディション。一方、午後の予選はウェットとなることが確実という天気となり、またもやドリフトの女神は大湯選手に味方をしませんでした。
鈴鹿ツインと同じくぶっつけ本番での雨のドリフト。しかし、それでも望みを捨てたわけではなく、時間いっぱいまでスポッターをはじめとする多くのエキスパートに雨を想定したドリフトの走り方のアドバイスを貪欲に乞う大湯選手。レーシングドライバーとしての立場を脱ぎ捨て、ゼロからの立場で未知のドリフトに挑戦するチャレンジャーとしての大湯選手の姿がありました。

2戦連続で予選直前の雨天
競技車両を用いたウェットコンディションのドリフトについて、前回はテクニックも何も持たず、周りからのアドバイスを集めたこうすれば上手くいくという知識だけを貯めた状態でのチャレンジだったと話す大湯選手。雨天での練習が全くなかったのは同じではあるものの、少なくとも今回は前回の反省を踏まえたウェットの走り方を本番である程度試すことが出来たのが大きな違いでした。
ですが、いくら大湯選手のレーサーとしてのキャリアをもってしても、練習なしの本番だけで雨の難コースをドリフトで攻略できるほど甘くはありませんでした。

長くサイドブレーキでの飛距離を稼ぐことを狙った1本目は距離を届かせることが出来ずに失敗。2本目は距離を稼ぐために車速を上げたのが裏目に出たのか勢い余って進入でスピンを喫し、これによりノーポイントで予選敗退が決まってしまいます。

2戦連続で天候という運に見放された大湯選手にとって屈辱的な結果となりましたが、2回の大きな挫折を経験すると同時に今まで良いと思っていた自身のドライの走り方についても考えを改めるほどの気づきがあったと大湯選手。そこで覚えた感触を忘れないよう当日夜からシミュレータでの猛特訓を開始。SUGOラウンドでのリベンジを誓い闘志を燃やしていたのでした。
Qualifying Result Pos.37
JUDGE SCORE 1st Run
LINE –
ANGLE –
STYLE –
TOTAL – POINT
JUDGE SCORE 2nd RUN
LINE –
ANGLE –
STYLE –
TOTAL – POINT
2025 FORMULA DRIFT JAPAN Point Ranking Pos.33

Driver comments
大湯都史樹
「ドライでは初日に苦戦していた走りを少しずつ組み立てることができ、最後には何とか形にはできていたのですが、今回も予選の時だけのいきなりの雨にやられてしまいました。
今回の課題はずっと1ゾーンの振り出しだったのですが、そこを苦戦していくなかで、大会で予選通過するための『まとめる走り』をどうしたらいいか、ということを予選を走り終わった最後の最後に気づかされました。
ボクのドリフトというのは、今までなんとなく上手くできていただけだったんだと、今日みたいなコンディションでも安定して点を取れる走りのできる人との違いを見て分かりましたね。今はとにかく悔しくて…早く練習がしたいです」
performed by Team KAZAMA
[THE OTHER SIDE] FORMULA DRIFT JAPAN Round.3 ケン・グシ×IS500
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